行政書士は身近な相談相手
行政書士ですと紹介したときに、「行政書士さんって具体的に何を頼めるの?」とご質問をいただくことが多いです。
たしかに、法律に詳しい専門家というと、弁護士、司法書士、社労士、税理士など沢山いますので、誰に頼んだらいいのか迷いますよね。
行政書士は、身近な「街の法律家」を売りにしていますので、「こんなことで困っているんだけど」とまずはざっくりとご相談いただければ大丈夫です。
もちろん、行政書士がすべてのご相談に自分だけで対応できるわけではなく、「〇〇の場合はこの専門家だけが対応できる」と法律で決まっていたりします。
行政書士はお客様のお話をうかがって、この場合は行政書士でOK、その場合は司法書士で対応、と切り分けをしてお悩みの中身を整理することができます。
例えば、「相続のことで何から手を付けたらいいのかわからない」という場合も、
「相続人が何人もいるが話し合って遺産を分けるには」
→「遺産分割協議書を作って相続人の皆さんで合意します。行政書士が対応します。」
「相続することになった土地の権利を自分に移したい」
→「移転登記が必要なので、これは司法書士さんに頼む必要がありますね。」
「相続税ってどういう仕組みなのか?いくらかかるのか計算しないと」
→「一般的な仕組みはお伝えできるところもありますが、具体的な計算は税理士さんに頼む必要があります。」
という切り分けをして差し上げられることが強みです。
相談したら必ず何か依頼しなければならないのでは、と不安に思われる方もいるかもしれませんが、そのようなことはありませんのでぜひお気軽にお声かけください。
日本行政書士会連合会のポスターです。
許認可申請とは
行政書士とは具体的に何をやってくれる人なのか、とよく聞かれます。
行政書士の主な仕事に許認可業務というものがあります。
何かお仕事を始めたい方がいらっしゃったときに、国や都道府県などからその仕事をしてよいという許可をもらう必要のあるものが沢山あります。
(飲食業や建設業、宅地建物取引業などがそうです)
そうした申請を代わりに行うのが許認可業務です。
ただ申請書を書いて出すだけなら話は早いのですが、そういうわけにはいかず、その方がちゃんと仕事をできるのかが厳しくチェックされます。
どんな要件を満たさなければならないのか、どのような書類でそれを証明するのかといった知識をもって対応できるのが行政書士です。
写真は、宅建士登録申請の件で行った際に撮った都庁です。
宅建業や建設業の申請は、背の低い方の第二庁舎にて行いますので、こちらの方に馴染みがある行政書士の方が多いかもしれません。